最近、新聞やテレビで日本銀行という名前がよく登場します。しかし、銀行の名まえの付く他の銀行と違って日本銀行がどんな銀行なのか知っている人、また、日本銀行の建物さえ見たことがある人は少ないと思います。そこで、日本銀行がどんな銀行か調べてみました。

 

日本銀行とは


世界のどの国でも、人々の生活のためにはお金が必要です。また、国や会社が事業を行うにも外国と貿易を行なうためにもお金は必要不可欠です。現代社会における経済活動には、お金は無くてはならないものです。

一般的に、どの国でも自国の通貨を持っています。日本なら円、アメリカならドルですね。ヨーロッパのユーロは、ちょっと別なのですが、円札やドル札などのお金は、どこかで印刷し発行しているから存在します。

しかし、誰でもお金を自由に印刷したり、発行してよいのなら国の経済は混乱しますね。そのため、どの国でも、お金を印刷、発行できる銀行を国に一つだけ設立し、そこに独占的に印刷発行の権利、つまり、通貨発行権を与えるというのが基本となっています。

そのような銀行を中央銀行と呼び、市中の通常の銀行とは区別をしています。そして、その中央銀行が発行する通貨としての銀行券が、その国のいわゆるお金、つまり、紙幣となります。日本銀行は、日本の中央銀行として設立されました。従って、日本銀行は銀行券を発行しています。その銀行券を日本銀行券と言いますが、これが日本のお金、円札そのものということになります。

 

日本銀行の役割とは

それでは、日本銀行の仕事はお札を刷ることだけなのか、ということになりますが、実は、日本銀行の仕事は日本銀行券イコールお札を発行することだけを目的としているのではありません。全体的に見ればお札の発行は、あくまでも手段に過ぎません。日本銀行、つまり、国家の中央銀行が本来もつ役割とは、銀行券の発行量を通して国内の物価や金融システムの安定化を図ることです。

世の中の景気が悪くなれば、もっと世の中の景気が良くなるように、景気が行き過ぎて過剰なインフレに陥りそうなら少し冷却する、といった具合に国民の経済生活を守ることが日本銀行の本来の役割です。そのために銀行券の発行量やいわゆる金利の調節を行っているのです。

 

日本銀行は経済の舵取り役

日本銀行には、銀行券の発行以外にも色々な仕事があります。しかし、全体的には金融政策と呼ばれる国の経済の舵取り役が日本銀行のもつ重要な役割となっています。ただ、それが何時も上手く行くとは限りません。むしろ経済に大きな混乱が生じたとき、上手くいかない場合のほうが多いかもしれません。経済は正に生き物なのですね。

また、国内外で経済が上手くいってないと判断された時には、マスコミの俎上に上がり易くなります。私達が日本銀行の名を良く見聞きするようになるのは、そのような時ですね。つまり、日本銀行は、日本の経済を根底から支えている要の金融機関という訳です。

なお、日本銀行は国の機関と思っている人が多いようですが、国の機関ではありません。資本金1億円で、政府が55%、民間が45%出資して出来ている銀行です。

 

上場されている日本銀行

日本銀行は、出資証券をもとに東京証券取引所にも上場されており、株式と同じように個人でも売買に参加できます。ただし、出資証券の持ち主は見かけ上株式会社の株主のように見えますが、株主総会もありませんし、議決権もありません。

 

日本銀行に本店とか支店はあるの?

日本銀行の主な取引先は、市中銀行になります。銀行のための銀行と言われる由縁です。また、個人に対しては、お金の貸し出しや預け入れは行っていません。その一方で、破損紙幣の交換や国関係の税金納付等の受け入れなどは行っています。

そのため、日本銀行HPによれば、2016年9月現在、東京都中央区にある本店のほか、全国に32の支店と14の国内事務所が配されています。また、他にも各地に代理店契約している市中銀行があります。

 

日本銀行で気になること

普通の銀行なら用事があれば銀行の建物の中にもある程度入れますが、日本銀行はどうなっているのでしょうね。実は、日本銀行というのは、その業務内容から普段は一般には馴染みが薄いのです。中央銀行として重要な仕事をしているだけでなく、歴史のある機関であると同時に、金融・経済に関する情報の集積場としても実に面白い機関です。

 

日本銀行の見学

最近の日本銀行は、外部に対して積極的な広報活動を行うと共に、いろいろなサービスを揃えています。一般の人も、勉強の場として、あるいは興味の一環として、多いに見学するなど利用すると良いと思います。

日本銀行の本店見学は、平日であれば毎日のように出来ますし、レクチャー付きのコースまであります。ただし、予約制のものと予約不要のものがあるので注意が必要です。また、あまり知られていませんが、本店に併設されている貨幣博物館の見学なども可能です。

当日、近くに出かけたついでに見学するのも良いですが、折角ですから、事前に見学事業を調べたり、問い合わせたりするのが良いと思います。見学は、地方在住の人が東京に出なければ日本銀行の中に入れない、ということもありません。見学会は、本店だけでなく支店でも実施されているようです。地域にある支店の情報を調べてみるのも良いでしょう。

 

気になる日本銀行の給料事情

ところで、国内機関としてだけでなく国際的にも重要な役割を担っている日本銀行ですが、将来就職したいとか、野次馬的に、職員は給料たくさん貰っているのだろう、と思っている人も少なくないでしょう。

一般に銀行員のお給料は良いという話を聞きますが、日本銀行の場合、どうなのでしょうね。日本銀行は国の機関ではないので、職員は公務員ではありません。それゆえ、年収も公務員の給与と同じということもないと思います。。

しかし、巷で言われる都市銀行の行員のような高給取りでもないようです。当然のことながら、具体的な年収は人様々でしょうが、大雑把に見ると、公務員の年収よりは良いけれど、羨ましく思われるほどには高くも無い、といったところのようです。国の機関ではないとはいえ、国が半分以上出資している銀行ということもあり、きっと、準公務員的な扱いなのでしょうね。

 

上空から見たら「円」の字日本銀行本店


日本銀行は、日本国の中央銀行、発券銀行、銀行の銀行など、学校で習いました。お札を見ると、いわゆる日本銀行券はNIPPON GINKOとなっていますので、「にっぽんぎんこう」と読むのが正しいのでしょう。日本銀行本店本館の建物は、上空から見ると「円」の字の形をしていることで有名です。近くに建つ高層ビルの高層階から見るとよく分かります。

東京へ行く機会のない方は、GoogleマップやYahoo地図などの写真モードで見ると「円」の字の形をした建物を確認することができます。お堅いイメージの日本銀行にしては、なかなかユニークなシャレが利いていいなと思います。また、日本銀行に務める自分たちは日本の通貨「円」に対して、それだけ責任を負っているとの覚悟も伺わせる日本を代表する建造物だと思います。

日本銀行の公式ホームページはこちら 



 

 


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